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お知らせ

研究

論文が国際誌に受理されました!

山本研究室の卒業生である鍜冶奈々果さんと大前飛翔君の研究論文が、下記の通り国際誌Bioscience, Biotechnology, and Biochemistryに受理されました。これは、当学科の生命環境学科の松﨑研究室との共同研究です。

著者:Nanaka Kaji, Tsubasa Omae, Hidenori Matsuzaki, Yukihiro Yamamoto.
タイトル:Effect of four hydroxy fatty acids on lipid accumulation in the 3T3-L1 cells: A acomparative study. (2024年5月27日受理)

この研究は、「ヒドロキシ脂肪酸」と呼ばれる、一風変わった脂肪酸の生理機能を評価したものです(図1)。
脂肪酸とは、油脂を構成する成分で、オレイン酸や、リノール酸、α-リノレン酸など、非常に多くの種類があり、油脂の栄養機能は、これら脂肪酸によって決まります。
「ヒドロキシ脂肪酸」とは、ヒドロキシ基(-OH)を含む脂肪酸のことで、通常の脂肪酸と形が異なっています。このような「ヒドロキシ脂肪酸」が示す生理機能のうち、抗肥満作用を評価した研究はあまりありませんでした。
そこで我々は、培養細胞を用いていくつかの「ヒドロキシ脂肪酸」の抗肥満作用を評価しました。

その結果、試験した「ヒドロキシ脂肪酸」はいずれも抗肥満作用を示すことがわかり、またその分子メカニズムについても一部明らかにすることが出来ました。脂肪や脂肪酸といった言葉にあまり良いイメージがないかもしれませんが、このように実は面白い機能が隠されています。

本研究の概要
図1. 本研究の概要:脂肪細胞は前駆脂肪細胞というものから、成長して脂肪細胞になります。本研究で用いた「ヒドロキシ脂肪酸」で処理すると、GPDHと呼ばれる酵素の働きを抑え、脂肪細胞に蓄積される脂肪の量を減らすことがわかりました。図に示したリシノール酸は、トウゴマと呼ばれる種子に含まれます。

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