所属:生物資源科学部 地域資源開発学科 職位:教授、総合学術研究科長 学位:博士(学術)
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1)溶解度積を用いて肥料の3成分である窒素・リン・カリウムをマグネシウム塩 つまりリン酸マグネシウムアンモニウムやリン酸マグネシウムカリウムとして回収します。利用されずに廃棄されるバイオマス起源の液相や固相からということがポイントです。
2)薄い濃度の目的対象物を少しずつ集めて濃縮することがポイントになります。これ以上吸着しなくなると再生技術を適用して、濃厚液として脱離させ吸着剤をからすると、また吸着操作を繰り返すことが可能となります。
3)鉄イオンを多孔質に担持させて、それを過酸化水素と反応させることでラジカルが発生し脱色が進行します。硫酸鉄溶液を用いる方法と違い固形物が少ない状態で反応を行わせることができます。
4)膜分離活性汚泥法の前段階に小さな前処理曝気槽を適用することで、膜の目詰まりを防止することを検討しています。
現在の研究の 1-3 の実証と実用化を進めていきます。 また、バイオ燃料作成に伴う排水や固形物の処理も検討していきます。
大学は地域や社会の需要に鈍いところがあり、一方で地域や社会は需要の情報収集に敏感であるが、応えるためのノウハウを持たないことが多いと感じています。 そこで、現在行っている研究や進めていきたい研究での連携にとどまらず、需要があってもそれに応える方法がない課題について連携して解決していきたいと考えています。
産官学連携: ①熊本県下水道公社調査研究(MAP法-液体サイクロンを用いたリン回収)(ミニプラント実験) ②埋立地浸出水起源のNaClを用いて電解次亜塩素法による消毒(ミニプラント実験) ③畜産廃水の脱色に関する研究(ミニプラント実験) ④唐津市高度浄水法に関する研究(ミニプラント実験) ⑤粘土鉱物添加による硫化水素低減(実プラントでの添加実証)