所属:生物資源科学部 地域資源開発学科 職位:講師 学位:博士(農学)
温室と人工光型植物工場を用いて施設園芸生産に関する研究開発を行っています。例えば以下のような研究に取り組んでいます。 ◯温室での研究 ・環境制御技術や生体情報を活用した施設園芸の高度化 ・省力化・低コスト化を実現する生産技術の開発 ・木質バイオマスを活用した生産技術の開発 ◯人工光型植物工場での研究 ・LEDを利用した高速生産技術の開発 ・新規作物の導入や適応性評価 ・高付加価値野菜の生産技術の開発
野菜や花きのような園芸作物は長期保存が難しいため、一年を通じて安定して生産することが求められています。そのため、世界各地で施設園芸が盛んに行われており、我が国においても重要な農業生産方式となっています。しかし、施設園芸は露地農業と比べて面積あたりの収益性が高い一方で、作業時間が長くなりやすく、必ずしも労働生産性が高いとはいえません。さらに、暖房や冷房に大量のエネルギーを必要とするため、化石燃料への依存が大きいという課題も抱えています。本研究室では、こうした課題に対応するため、温室や人工光型植物工場を活用した生産技術の開発を幅広く進めています。施設園芸は露地農業よりもシステムが複雑で、生産には高度な知識と技術が求められます。そのため研究室では、機器やセンサの組み立てから実際の栽培、さらには収穫物の品質分析に至るまでを学生自身が経験できる体制を整えています。研究活動を通じて施設園芸生産に求められる幅広い技術を習得できるよう指導しています。
本研究室では、温室と人工光型植物工場を活用しながら、幅広い研究を行いたいと考えています。研究テーマは、地域社会が抱える課題や求められている技術、さらには学生自身の関心を踏まえて設定しています。
「施設園芸生産」の課題解決に向けて、地域の皆様と連携しながら研究を進めていきたいと考えています。
これまでに、温室での果菜類や葉菜類栽培について地域の皆様と連携して研究を行ってきました。特にパイプハウスを対象に、低コストで実現可能な環境制御技術の開発や普及を進めてきた実績があります。